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午後2時頃、ひとしきり会場を回りもう見尽くしたのを確認して帰る事にした。
外へ出るとメチャ暑い。シャツがすぐに汗で濡れていく。
来た時にいたゲートの守衛さんに「すいませ〜ん、シャッター押してもらえます
か?」と頼む。製作所をバックに2枚撮ってもらった後、守衛さんが「このステ
ップバン、キレイに乗ってんなぁ。レストアしたんか?」と聞かれ、こ〜ちゃん
が待ってましたとばかりに話し出す。しきりに手を加えている事、昨日徹夜で
内装の張替えをした事、ラブステップの事、いろいろと話した。
「ほんま、あんたらみたいな人おるんやったら、宗一郎さんもぜったい天で
喜んではるで」守衛さんから言われた時、今日ここに来て本当によかったと心の底
から思った。ラブステップとして、ステップバンのオーナーとして、そしてホンダ
のファンとして過ごしてきた事が誇りに思え、本当にうれしかった。
こ〜ちゃんも同じ気持ちだったと思う・・・
帰りの時はさらに暑かった。窓4枚全開で走るが全然意味ない。
二人とも全身汗だくだった。
西名阪道に入りぼくはすぐに寝入ってしまった。前日の徹夜と緊張が効いていた。
・・・しばらくして眼を醒ますと、こ〜ちゃんが眼をショボショボさせ意識朦朧で
運転していた。「運転変わるわ」と罪の意識にかられすぐにドライバーチェンジ。
こ〜ちゃんは速攻コテッと寝入ってしまった。
今日の一日を思いだす・・・
ぜひ一度、本田 宗一郎にお会いしたかった・・・
ステップバンは快調に走る・・・
心に残るすばらしい一日を体験してしまった・・・
【エピローグ】
1991年、この年神戸で開催した第8回オールジャパンミニフェスティバル(のちの
フェスタ360)で無謀にも宗一郎の自宅にぜひお越しいただきたいと招待状を送り、
返信のハガキが返ってきた。ハガキには「出席します」に一旦マルが書かれた後で
ニ本線が書かれ、"残念ながら「欠席します」会の成功をお祈りします"と手書きと
マルが書かれていた。ちょうど入院をした頃だったので今でも残念でたまらない。
LOVESTEP! はあの時でちょうど10年、今20年目を迎えまだ続いている。
本田 宗一郎の作ったステップバンはまだまだ走り続けるのだ・・・
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